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「仕事の大きさ」って何をもって計るのだろう?

(※「できる人研究所」は、こちらの「賀央会サイト」が公式です)

少し前になりますが、
島田紳介さんと、
女優の壇れいさんが司会した
「世界1のSHOW TIME」
という番組がありました。

世界中のアーティストや
エンターテイナー、
あるいは芸人たちが登場して、
観客の人たちが投票で、
そのショーの「価格」をつけていく
……という番組。
見た方も多くいらっしゃるかも
しれません。

非常に面白かったのですが、
その最後を飾ったのが、
タップダンサーの
HIDEBOHさん
という人でした。

北野武監督の
『座頭一』
で見事なタップを披露した方ですが、
もちろん日本のトップ。
世界でもかなり知られた、
一流のタップダンサーだそうです。

で、
番組でも紹介されたのですが、
実はこのHIDEBOHさんという方、
親子二代にわたる努力で、
この偉業を成し遂げたんですね。

その父親、火口親幸さんは、
戦後まもなくにジーン・ケリーを見て
タップダンスを志す。
修行の末、
プロとしてデビューを果たすのですが、
当時の日本では、
その価値を認める人は、
ほとんどいなかった……。

でも、ただ一人、
「これは、すごい!
ゼッタイ、自分も、この道を志すぞ!」
と思った人がいたんです。
それが他ならぬ、息子さん。
つまり、
HIDEBOHさん
だったわけですね。

「日本のタップダンス」
という新しい道を切り開いた父親。
「それで映画に出る」
という夢を
とうとう父は果たせなかったのですが、
最高峰に立つことで、
息子さんが、その夢を実現した。

残念ながらその勇姿を見ることなく、
親幸さんは亡くなってしまったとのこと。

けれども一人の人間にすべてを託し、
大きな仕事を実現するための
布石になる。
その功績は、
素晴らしいものですよね。

私たち、
「大きな仕事」といえば、
たいていは規模が大きかったり、
たくさんの人に影響したり、
金銭的に多額なものばかりを想像します。

でも、
たった一人の人間の心を、
強烈に動かし、
何らかの示唆を与えることだって、
やはり
「大きな仕事」なんだと思います。

とくに私のような作家業では、
とかく
「読まれよう」
「売れるものをつくろう」に
意識が向かいがち。
それも重要でしょうが、
「たった一人の読者」
と向き合う気持ちも
忘れちゃいけませんよね。

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