« できる人ほど、まめに動いている! | トップページ | 大作家先生を偲ぶ……年に一度の「寒海の会」 »

ふつうに仕事をする私たちが忘れてしまっていること

[私、夏川賀央は、ビジネス書作家です。
 ふつうビジネス書作家であれば、

「仕事に役立つ本」を紹介していくのが筋だろうとは思います。
 けれども、夏川は“逆転発想”をテーマとして、いままで本を書いてきました。
 だから私の書評では、仕事に役立つかどうかを別にして、

「思考の土台を根本的に変えるきっかけになりそうな本」を選んでいきます。
 いったいどんなものが集まるか……それはわかりません。
 ただ集めておけば、自分に役立つかも、ということで、

 きわめて個人的な読書ノートをつくっていきます]

そこで今回、紹介する本は、

『働く幸せ』
(WAVE出版)

という本。
最近、よくメディアで紹介される
「日本理化学工業」
という会社の会長さん、
大山康弘さんの
著書ですね。

この会社、
もともとは
「チョーク」
を作っていた会社です。
学校の黒板で使う、
あのチョークですね。

ただ、最近は
学校から“黒板”そのものが
なくなってきています。
ところがこの会社では、
チョークの技術を使って
「キットパス」
という、
“消せるクレヨン”
を開発しています。

これが優れもので、
この本を私に教えてくれた
幼児学習塾を運営している
小畑さんという方も、
学校の教材に導入していたりする。

そういうところから、
大ヒット商品になっているんですね。

でも、
もっと有名なのは、
こんな優良企業ですが、
「日本理化学工業」
の7割の社員は、
知的障害者たち。

彼らを差別することなく、
平等に接し、
「働く喜び」
を味わってもらうことで、
この会社は成り立っているんですね。

大山さんは、
むしろ社員から学んでいる、
と本書では述べています。

私たち健康な人間は、
ついつい働くときに、
「割に合わない」
だの、
「仕事がつまんない」
だの、
いろんな不満で、
仕事そのものの本質を見失ってしまう。

でも、
社会的に恵まれなかった彼ら彼女らは、
「人の役に立てる」
とか
「人から必要とされること」
で、
純粋に仕事の意味を見いだしていきます。
だからバリバリと
活躍してくれる。
とはいえ本当は、
誰もがその気持ちをもって、
目の前の仕事に臨ぶべきこと……
なんでしょうね。

ですから本書は
感動的な本として読むのでなく、
むしろビジネスパーソンの一人ひとりが、
「学ぼう」
という意欲をもって
読むべき1冊だと思います。

41wvffaqy9l_ss500_

|

« できる人ほど、まめに動いている! | トップページ | 大作家先生を偲ぶ……年に一度の「寒海の会」 »

常識転換の読書術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1136908/32709208

この記事へのトラックバック一覧です: ふつうに仕事をする私たちが忘れてしまっていること:

« できる人ほど、まめに動いている! | トップページ | 大作家先生を偲ぶ……年に一度の「寒海の会」 »