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人の行動を最も「シンプル」に考える方法論

[私、夏川賀央は、ビジネス書作家です。
 ふつうビジネス書作家であれば、

「仕事に役立つ本」を紹介していくのが筋だろうとは思います。
 けれども、夏川は“逆転発想”をテーマとして、いままで本を書いてきました。
 だから私の書評では、仕事に役立つかどうかを別にして、

「思考の土台を根本的に変えるきっかけになりそうな本」を選んでいきます。
 いったいどんなものが集まるか……それはわかりません。
 ただ集めておけば、自分に役立つかも、ということで、

 きわめて個人的な読書ノートをつくっていきます]

そこで今回紹介するのは、

『行動分析学入門』
(杉山尚子著・集英社新書)
という本。
著者はこの分野における、
大家の方であるようです。

「行動分析」って、
言葉では聞いたことはありますよね。
でも、
「心理学の一分野なんだろうな」
ということで、
その方法論は知らない方が大半と思います。
私もそうでしたが、
この本はまさに入門書と言えるものでしょう。

で、私が理解するところ、
その考え方は、
その「行動」から他人への対処を考える
いたってシンプルなもの……
ではないかと。
つまり、
考えてもキリのない
「相手の感情」をさておいて、
行動だけで解釈してみるんですね。

たとえば、
ときどき私の事務所には、
3歳になった甥っ子が遊びに来ます。
そうするとたまに、
机の上をかき回したりする。
なぜかっていえば、ようするに
「構ってほしい」「注目してほしい」
ということなんですね。

これを単純化すると、

「構ってもらえない」→「机の上をかき回す」→「構ってもらえる」

という行動の結果が、
彼のメリットになっている。
それだと叱っても、
あるいは無視しても、
根本的な解決にはなりません。
まあ、いちばんいいのは、
「最初から構ってあげなさい」
ということでしょうね(笑)

まあ、
相手の気持ちをいくら考えたって、
どうしていいかわからないことはあります。
そのとき「行動」だけを単純化してみれば、
少なくとも対処の仕方は
考えつくことがある。
「行動分析」という思考法では、
その辺の対処の仕方が明確になります。

本書で学べるのは、
「好子=その行動が好ましいからやる」
「嫌子=行動しない場合に起こることがイヤだからやる」
という二つから、
人間の行動を解釈する技術。

「相手への対処の仕方をシンプルに導き出す」
という点で、
ビジネスパーソンにも、結構、
役立つのではないでしょうか。

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