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「ドーナッツプラント」の“お釣りの渡し方”に学ぶ

「ドーナッツプラント」
(DOUGHNUT PLANT)
というドーナツ屋さん、
皆さま、ご存知ですよね。

もともとは、
ニューヨークで生まれたドーナツ屋さん、
だとのこと。
東京を中心として、
いまや各地に広がっています。

で、このショップが
恵比寿の駅ビルの中にあるものですから、
打合せから戻ってきたときで、
小腹が空いたときなどに、
私もときどき
コーヒーとドーナツを買うことがあります。

そこで、たまたまこの前、
1万円札を出して購入したときです。
そのお店では、
こんな「お釣り」の渡した方をしてくれたんです。

九千いくらのお釣りです、
といって、お札を広げる。
そこで
「お願いします!」
と一言。
すると後ろの店員さんが、
持っているお札を読み上げます。
「1、2、3、4……9千円OKです!」
そうして
「お釣りです」と言って、
こちらに渡してくれます。

まあ、こんな感じですが、
「へえ」
と感心してしまったわけです。

これが、たまたまなのか。
全店で行なわれていることなのか。
それはよくわかりません。
ただ思い出したのは、
前に出版社にいたときのこと。
私は、
「ダブルチェック」
というのを義務づけていた
会社にいたことがあります。

これは「タイトル」とか
「著者名」などの、
「印刷するときに間違ってしまったらアウト」
の部分ですが、
それを校正するときに、
必ず自分と他の誰かにチェックしてもらう、
というもの。
チェックしたときはハンコを押してましたが、
2人分ない場合には、
原則として受け取ってもらえないわけです。

もちろん「間違いを防ぐため」ですが、
ここではお釣りを渡すときに、
お客さんの目の前で実践している……。
これだけで
「信頼できるところなんだな」
と、思ってしまいますよね。

しかもよくお客さんに、
「お釣りをご確認ください」と、
渡してくれるところはあります。
でも、
私などは面倒くさがって
「ああ、大丈夫でしょう」と、
そのままお財布に入れてしまう。

こんな渡し方をすることは、
お客さんの「面倒」も
取り除いてくれるわけです。
これは「思いやり」とも言えますよね。

ただ、仮に間違ったら、
お店の全責任になる。
お客さん任せにしておけば、
言い逃れはできる。
そこまでのリスクを
お店が背負うことで、
「信頼性」
を売ることができるわけです。
これは立派なサービスの
一つなのではないでしょうか。

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夏川が出会った「デキる人」たち」カテゴリの記事

コメント

昔、パリダカで有名な篠塚健次郎選手が、自工(三菱)の広報部にいたころのハナシ。
広報誌の原稿の校正をする時の彼のやり方は、元原とゲラをそれぞれ別の人が同時に逆から読み上げていくというもの。
当然、日本語にはなっていないワケですが、頭から読むと、脳が勝手に補正して読んでしまい間違い探しにならないから、ですと。

話を聞いた時はふーむ、と思いましたが、そもそも原稿が間違っていたらダメだよね、とも思いました(^^ゞ


投稿: マーくん | 2009年6月14日 (日) 21時55分

↑え~!すごいですね~!

私も葬儀司会の時、名前、享年、挨拶する人の名前等々
読み方を何回も確認するのですが、やっちゃったことあります(-_-;)

たね子さんをたねよさんと言い間違い・・・
会場スタッフが書いてくれたのをそのまま信じて読んでしまったのです・・・

そしたら親族がすぐ教えに来てくれ大事には至りませんでした。
いい人でよかったです(^_^;)
クレームになれば、出入り禁止になる場合もありますから。

それからは、スタッフにも確認頼みますが、自らの確認も厳重にしています。

投稿: たにぐち | 2009年6月15日 (月) 23時35分

昔、私は、
一巻、二巻が分冊になった本を編集したんですが、
出来上がったら、
「両方とも一巻?」
という恐ろしいことがありました。
(二巻の表示を印刷で間違えたんですね)

まあ私のミスではなかったのですが。、
出版では
「間違っても仕方ないところ」
と「絶対に間違いではいけないところ」
があります。
人間は完璧ではありませんから、
たぶんメリハリが大事なんでしょうね。

投稿: 夏川賀央 | 2009年6月16日 (火) 12時09分

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