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手塚治虫さんの人生に出会える場

「人間は虫よりも、魚よりも、
犬や猫や猿よりも長く生きるわ。
その一生の間に生きている喜びを見つけたなら、
それが幸福じゃない」

この言葉は手塚治虫さんが想像したキャラ、
永遠を生きる「火の鳥」が、
マンガの中で語っている言葉です。

そんな
「一生の間に見つけられる一つの幸福」
を漫画家という仕事を通して、
ただ一途に、
夢中になって追いかけていった人。
それが手塚治虫という人の
生き方だったような気がします。
現在、両国の江戸東京博物館で
その生誕80周年を記念した
「手塚治虫展」
が開催されています。
先日、見に行った私は、
そんな印象を感じました。

手塚さんの「治虫」という名前は、
「オサムシ」という
昆虫からとったそうです。
それが象徴するように、
子どもころから、
昆虫採集に夢中になり、
それから宝塚歌劇に夢中になり、
ディズニーに夢中になり
……といった形で、
手塚さんは
「夢中になる」を繰り返しているんですね。
そのたびに、描いた絵などの
大量の資料が残っていきます。

マンガ家になったあとも、
SFに、少女マンガに、歴史物に、青年マンガに、
ブラックジャックなどのヒューマニズム路線に
……と、
あらゆる
「新しいこと」に夢中になって、
日本の漫画界に
新しいジャンルを次々と開拓していくわけです。
このバイタリティさは、
常人レベルを
はるかに凌駕していたかもしれません。

けれども、そのバイタリティさが、
仇となることもある。
『手塚治虫』(桜井哲夫著・講談社現代新書)
という本を見ると、
決して手塚さんも順風満帆だったわけでなく、
たとえば
アニメ会社「虫プロ」では
大失敗したことが書かれています。
あまりに大量の仕事を低予算で受ける。
とにかく仕事のしっぱなし。
誰もそのやり方についていけない……
ということで
社長を下りることになるわけです。
ある意味、
致し方ありませんよね。

その手塚さんの人生最期の言葉は、
「頼むから仕事をさせてくれ」
だったとか。
そこまで夢中になれる仕事を、
私たちが見つけられるのか?
ちょっと考えさせられますよね。

「手塚治虫展」は、
6月21日までやっているようです。
ファンの方はもちろん、
仕事に悩んでいる方も、
のぞいてみてはいかがでしょうか?
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