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「やさしさ」は、生きるための本能?

[私、夏川賀央は、ビジネス書作家です。
 ふつうビジネス書作家であれば、

「仕事に役立つ本」を紹介していくのが筋だろうとは思います。
 けれども、夏川は“逆転発想”をテーマとして、いままで本を書いてきました。
 だから私の書評では、仕事に役立つかどうかを別にして、

「思考の土台を根本的に変えるきっかけになりそうな本」を選んでいきます。
 いったいどんなものが集まるか……それはわかりません。
 ただ集めておけば、自分に役立つかも、ということで、

 きわめて個人的な読書ノートをつくっていきます]

そこで今回、
紹介させていただくのは、

『吸血コウモリは
 恩を忘れない』
(リー・ドガキン著、草思社)

という本です。

吸血コウモリ……? 何だそれ?
いきなりトンチンカンですよね。
でも、結構この本、
私の考え方に深い影響を与えた
一冊なんです。

これが一体、どういう本かというと、
動物の「利他行動」
について書かれたものです。
吸血コウモリというのは、
その一例。

ご存知ですよね。
南米のジャングルなんかに住んでいて、
群れでダーッと飛び立って、
家畜なんかの血を吸うコウモリ。
まあ「人間を襲う」
ことは少ないようですが、
気持ちのいい存在ではありませんよね。

その吸血コウモリですが、
じつは
「家畜の血を吸う」のも、
案外と至難のワザ。
必ず失敗して、食いっぱぐれ、
お腹を好かせたまま戻ってくるヤツが
毎回、数匹いるようです。

すると、どうするか?
なんと

成功したコウモリが
自分の体をガブッと噛ませて、
その血を吸わせる……、

ということなんです。
見かけの割に、
優しい奴らではありませんか。
人間も見習うべきかもしれない……(笑)

けれどもこの“優しい”習性は、
「自分が万が一、失敗したときも
誰かから助けてもらえることができる」
という可能性を高くするもの。
そして
「そんな“優しい”関係があったほうが、
種としての生存可能性は高くなる」
という“生き残り戦略”として、
進化の過程で
生まれたものだそうです。

本書はこんな動物たちの
「利他行動」の例をあげ、
人間も例外ではないことを説きます。

つまり、
他人への「優しさ」や
「思いやり」は、
宗教が生んだものでも、
人間の道徳観が生んだものでもなく、
「そのほうが集団の中で、
うまくいく可能性が高くなる」
という、
生き残るための本能として、
生まれてきたもの……ではないか?

ということなんですね。

ということは、
人間関係の中で成功したい人が、何をすべきか?
きわめて答えは、
シンプルなのかもしれません。

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