« もはやこれって、「電報」と言えるの? | トップページ | アイスクリームの付加価値進化 »

78歳、イーストウッド監督のたどりついた、ある到達点

映画、というものは
ときに一つの人生を
思いきり凝縮して
私たちに見せてくれます。

そういう意味では
今回見たこの映画、
役者として、監督として、
長い映画人生を送ってきた一人の人間が、
78歳でたどり着いた思いを
見事に表現した作品なのかな……と。

ええ、評判どおり、
本当にいい映画でした。
クリント・イーストウッド監督、主演の
『グラントリノ』
ですね。

ストーリーは至って
シンプルなんです。
過去の戦争体験を引きずる
偏屈で孤独な老人が、
「モン族」という
アジア系移民の隣人姉弟と知り合い、
心の寄りどころを取り戻していく……。
そんな物語。

けれども物語の最初、
教会に来ることを薦める若い神父に
イーストウッドは、
「生と死がアンタにわかるのか?」
と問います。
この映画は、
まさにその難問を
問いかけてくるわけですね。

思い起こせば、
私が初めてイーストウッドの映画に出会った
子供のころ。
彼はダーティ・ハリーとして、
悪人に冷酷な死を与える
ヒーローだったわけです。

ところが、監督業が本職となり、
アカデミー賞を取った
『許されざる者』や
『ミリオンダラーベイビー』では一転。
「生」に疑問を抱きながら
苦しむ主人公が浮き上がります。

しかし
『グラントリノ』
で描かれるのは、
苦しみを乗り越える人間像。
つまり、たどり着くのは
「救い」
……ということか。

まあ、ここから先は、
ぜひ映画をご覧ください。

それにしても
映画を通じて
「動かないのかな……」
と思っていた
フォードの名車、グラントリノ。
最後の最後に
優雅な走りを見せてくれました。
あれはいいなあ…。

08102601_gran_torino_00thumb300x444

|

« もはやこれって、「電報」と言えるの? | トップページ | アイスクリームの付加価値進化 »

公私混同の時間」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1136908/29594440

この記事へのトラックバック一覧です: 78歳、イーストウッド監督のたどりついた、ある到達点:

« もはやこれって、「電報」と言えるの? | トップページ | アイスクリームの付加価値進化 »