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さすがはクリント・イーストウッド監督です!

上映が終わる頃になって
「お勧めです」
というのも何ですが、
そのくらい「いい映画」だったのが、
紹介する
『チェンジリング』
という作品でした。

なんせ監督は
あのクリント・イーストウッドです。
「映画監督」で
誰が好きかといったら、
私はこの人を真っ先にあげるかもしれません。

だいたい「明暗」の描き方が
非常に素晴らしいのです。
この映画も舞台が1930年代のアメリカ
になりますが、
オープニングはモノクロで、
それがどんどんカラーになる……と思いきや、
完全にカラーになりきらない
あれっ?という
“微妙なところ”で
映画が始まっていくわけで。
この感覚はすごいな、と
のっけから感心してしまいます。

そこで映画のストーリーは、
実際にあった出来事がモデル。
あるお母さんの息子が行方不明になる。
捜索願いを出すと、警察が見つけてくれた。
しかしそれは、
まったく別の男の子だったわけです。
ここからミスを認めず、
「事件は終わったんだ」と
相手にしないどころか脅迫すらしてくる法権力と、
息子を見つけたい母親の
大バトルになります。

ハッキリ言って母親役の
アンジェリーナ・ジョリー。
銃を握って飛び回っているときより、
はるかに迫力があります。

しかし描き出せるのは、
「権力に立ち向かう勇敢な女性の姿」
でも
「母親をおそった理不尽な悲劇」
でもなく、
「理不尽な現実に一人の母親が
何を選択していくか」
という、
あくまで個人の葛藤の物語です。
その辺はクリント・イーストウッドらしく
「悲劇を描く」
のでもない、
「奇跡のストーリー」
を描くでもない。
それを好む、好まないは別にしろ、
判断はあくまで
観る側の主観にゆだねる展開になっていくわけです。

現実は現実であり、
価値あるものは、あくまでそれに対処していく
人間の力強さにある。
そう考えると
私などは
「すごい映画をつくるなあ……」
と思ってしまうわけですね。

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