« 事務所を飛び回るヘリコプター | トップページ | 速いですねえ〜 »

「歴史の本」から学べること

[私、夏川賀央は、ビジネス書作家です。
 ふつうビジネス書作家であれば、

「仕事に役立つ本」を紹介していくのが筋だろうとは思います。
 けれども、夏川は“逆転発想”をテーマとして、いままで本を書いてきました。
 だから私の書評では、仕事に役立つかどうかを別にして、

「思考の土台を根本的に変えるきっかけになりそうな本」を選んでいきます。
 いったいどんなものが集まるか……それはわかりません。
 ただ集めておけば、自分に役立つかも、ということで、

 きわめて個人的な読書ノートをつくっていきます]

そこで今回、紹介するのは、
塩野七生さんの
『ローマ亡き後の地中海世界』
(上・下 新潮社)
です。

ええ、話題になった
『ローマ人の物語』
の続編ですね。
一冊が三千円くらいするし、
分厚いし、ビジネス本ではない……
ということで、
取っ付きにくい方も多くいるでしょう。
けども、
私は大好きなんですね。
ローマのほうも、全部読みました。

でも、そんな日本の遠い国の
過去の歴史の話を読んで、
何の役に立つのか?
と思われる方も多いでしょう。
でも、
私はいろんなヒントになると思うんです。

とくに本書に関していえば、
ローマ時代が終わり、
それからルネッサンスまでの中世ヨーロッパは、
あまり日本に“お馴染み”ではありません。
俗に「暗黒時代」なんて呼ばれます。
それだけ、先の見えない
不安な時代だったわけです。

その時代に地中海で幅をきかせていたのは、
イスラムの海賊たちです。
彼らは後進国だったイタリアやら
ギリシャやら
フランスの海岸に出向いては、
そこにいた人を拉致して、
奴隷にして
商売していたんです。
たまったものじゃありませんね。

でも、そんな暗黒のヨーロッパで、
国の違いを超えて団結し、
「奴隷解放」で
成果を出し続けてきた集団があった。
しかも武器ももたず、
修道士だけで、
これをやり続けていた団体もあったのです。

いったいどうやって
そんな不可能を成し遂げたのか?

……それは本書にゆずりますが、
このような
「不可能を可能にする事例」は、
私たちのアイデアを
限りなく広げてくれるような気がします。

「読まず嫌い」では、
もったいないんじゃないでしょうか?


51zhm4pughl_ss500_

|

« 事務所を飛び回るヘリコプター | トップページ | 速いですねえ〜 »

常識転換の読書術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1136908/28615985

この記事へのトラックバック一覧です: 「歴史の本」から学べること:

« 事務所を飛び回るヘリコプター | トップページ | 速いですねえ〜 »