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「簡単に成功できる方法」なんて存在しない

[私、夏川賀央は、ビジネス書作家です。
 ふつうビジネス書作家であれば、

「仕事に役立つ本」を紹介していくのが筋だろうとは思います。
 けれども、夏川は“逆転発想”をテーマとして、いままで本を書いてきました。
 だから私の書評では、仕事に役立つかどうかを別にして、

「思考の土台を根本的に変えるきっかけになりそうな本」を選んでいきます。
 いったいどんなものが集まるか……それはわかりません。
 ただ集めておけば、自分に役立つかも、ということで、

 きわめて個人的な読書ノートをつくっていきます]

そこで今回、紹介する本は、

『なぜ、ビジネス書は間違うのか』
(フィル・ローゼンツワイグ著 日経BP社)

という本。
何だか私の新刊
『なぜ、ビジネス書を読んでも
「仕事ができる人」になれないのか?』
に似てますよね。

けれどもこのほんは、
スイスのIMD(国際経営開発研究所)で
教授を務めているという著者が、
綿密な調査の上で表した本。
だから、けっこう本格的な経営書です。

で、何について書いた本かといえば、
「ハロー効果」と呼ばれるものです。

「ハロー効果」って何?
それは、人は知らず知らずのうちに、
細部の現象から物事を判断するのでなく、
全体としての結果から、
細部を判断しているということ。

たとえば、
「この人は売上をたくさん出している営業マンだ」
と聞き、その話を聞けば、
「ああ上手な会話術だな」
と思う。
逆では決してない、ということです。
「ハロー」というのは
“後光”という意味だとのこと。
まさに「結果」の後光で
評価が決まってしまうわけですね。

で、問題は私たちが
「成功した企業に学ぼう」
とするとき。
著者はこのように言います。

「一般に企業パフォーマンスを決定づける要因
だといわれている多くの事柄は、
たんに業績から跡づけた理由にすぎない」

そして著者は
『エクセレント・カンパニー』
や『ビジョナリー・カンパニー』
といった
有名なビジネス書を検証し、
「企業が成功するための法則」を実践して、
それがうまくいかなかった例を
次々とあげているわけです。

もちろん挙げられたビジネス書が
間違っているなどとは思いません。
それは、
「成功者個人が語るノウハウ」
でも同じこと。
けれども人も企業も
うまくいったから、
「この考えでよかったんだ」
と考えがち。
うまくいくには様々な要因が関与しています。

だから私たちがそのノウハウや理論を勉強するときも、
「これだけでうまくいくんだ」
なんて思ってはうけない。
さまざまな面から考え、
何より実践し、検証していくことが
大切だ……というわけです。

そうすると、なんとなく
私の新刊の内容にも通ずる感じ(笑)
こちらもぜひ、よろしくお願いします!
(紹介は2日前のブログです!)

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